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「肩こりの物語」その4

医学部に入学後もひどい肩こりは続きました。

「生活が変わったら少しは良くなるんじゃないか?」などと思っていましたが、全く変わりませんでした。多少波はあるものの、一日中続くのです。

※「研究や受験勉強のストレスから解放されれば、肩こりが軽くなるのでは」と心のどこかで思っていたかもしれません。実際、ストレスは肩こりの原因になります。

精神的ストレスの影響で胃潰瘍が生じる、「ストレス性胃潰瘍」について聞いたことがある方も多いと思います(最近は減少しています)。このようにストレスが体に症状として表れるものを「心身症」と言い、肩こりはもちろん、頭痛、腰痛、全身倦怠、便秘、下痢など、出やすい部位・パターンはある程度決まっています。どうして環境が変わっても自分の場合良くならなかったのかは、また後ほど…。

 

低学年時は解剖学や生理学など基礎医学を学び、自分なりに整形外科学も勉強しました。

しかし以前病院で言われた通り、やはり自分としても原因が分からない状況でした。

「仮に骨や椎間板が壊れていなくても、頚部に何らかの力学的な負荷がかかっているのだろう。トレーニングの結果、筋力が弱いからではなさそうだ。左頚だけが痛いのだから、バランスが悪いのかもしれない」と考え、カイロプラクティックに行ってみました。

 

「少し筋肉のバランスが悪い」「部分的に筋力の弱さがある」という説明を受け、姿勢を良くするよう指導されました。またマニピュレーション(用手的な操作・筋緊張解除)も受け、テーピングも貼ってもらいました。

※姿勢に気を付けることはやはり重要です。厳密に言えば、「負荷のかかる同じ姿勢を続けること」が良くないと考えます(悪い姿勢でPCやテレビを見続ける、中腰での作業を続けるなど)。

 

確かにマニピュレーションを受けた際は楽になるのですが、すぐ戻ってしまいました。

しばらく通院しましたが、自分の場合は残念ながら改善しませんでした。

※よく「体のバランスが悪い」「骨盤がゆがんでいる」という言葉を聞きますが、そもそも人間はある程度のアンバランスさがあるのが普通です。利き腕があれば利き足もあり、骨盤も含め完全に左右対称の人はいません。もちろん、側弯症(背骨が弯曲する)や進行した変形性脊椎症、変形性股関節症で脚の長さが非常に違うなど、過大な負荷が生じるケースもあります。その際には何らかの手法でアライメント(配列)を整える必要性も出てきますが、「体のバランスが悪い」といった言葉に振り回されないようにしましょう。

 

 

とにかく肩こりに困っていましたので、鍼灸に通い、マッサージに通い、電動マッサージ機を買い、入浴剤を工夫し…いろいろ試してみました。

しかしそのどれもが、一時的には楽になるものの、やはりすぐ戻ってしまい、根本的な対処法ではないと思われました。

※カイロプラクティックやこれらの治療を否定するつもりは全くありません。楽になるのは、主に温熱や用手的方法による血流改善・筋緊張の緩和、また精神的なリラックス効果によるものと考えます。実際のところ、「精神的なリラックス状態」そのものも「交感神経緊張状態の軽減」から「筋緊張の緩和」を生み出します。温泉で痛みが楽になるのも、局所の血流改善とリラックス効果の両方によると考えます。

 

そんな中、ペインクリニックに出会います。大学3年生の時でした。

 

~「肩こりの物語」その5に続く~

 

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