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「肩こりの物語」その8

「自分の重度の肩こりを改善したい」という思いは、「痛みで困っている患者さんの治療を専門とする医師になりたい」という思いに、当然のようにつながっていきました。自分でさえこうなのだから、辛さを分かってもらえず悩んでいる患者さんが大勢いるはずだと思いました。

 

以前にも書きましたが、当初は専門を麻酔科(ペインクリニック)にしようと考えていました。

しかし身体表現性障害(身体症状症)のことを知って以来、これはもしかして、精神科の方が良いのではないか(専門科は研修医が終わった時点で決定します)と悩み始めました。

 

精神科の指導医の先生に、身体表現性障害のことを色々聞いてみました。しかし、「その疾患は基本的に体に現れる症状が主体なので、統合失調症や気分障害(うつ病、双極性障害)など脳の疾患を専門に扱う精神科で本格的に治療することはあまりない」と返答を頂きました。なるほど、確かにそうだろうと思いました。

 

他科の先輩医師達にも相談してみました。その中で、「体の痛みを専門にしたいのなら、まず体の構造、体の問題をしっかり診断できる整形外科医になるべきじゃないの。手術も含めて、解剖学的に患者さんの体を理解し治療できるのとできないのでは、大きな違いがあると思うよ」と言われました。

 

 

大きなショックを受けました。整形外科医になることは思ってもみませんでした。しかし考えれば考えるほど「脳の問題だ、痛みの悪循環の問題だ」などと言う前に、まず体の問題をしっかり分析できなければ医者としてお話にならない、という考えは非常に合点のいくものでした。

 

「整形外科医になろう。その上で、痛みの勉強を続けよう」と決心した日、非常に晴れ晴れとした気持ちになったことを、今でもよく覚えています。

 

~「腰椎椎間板ヘルニア」その1へ続く~

 

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