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「肩こりの物語」その14

頭の重さは5~6kg程もあり、首には常に負荷がかかっています。通常の状態であればこの負荷を強く意識することはないかもしれません。
しかし、ストレスがかかり続けている状態では、この負荷を「痛み」として感じるようになってしまうのです。

 

これが「ストレスによる疼痛閾値の低下」です。

疲労やストレスがたまった際に、体のあちこちが痛くなったり、皮膚がピリピリしたり、感覚が敏感になるような経験のある方はいらっしゃるでしょうか?これらも同じ理由と考えられます。

 

それではどうするか?
もちろんストレス要因に対処し、脳へのス トレスを減らすことが根本的な治療になります。
同時に、下降性疼痛抑制系の働きを強くする薬を飲むことも考えます。

薬にはいくつか種類がありますが、主に使うのは「抗うつ薬」の一種です。
抗うつ薬の中には、この下降性疼痛抑制系の力を高めるタイプがあり、これを使うのです。決して、うつ病だから使う訳ではありません(うつ病の場合は薬の用量も異なってきます)。

こういった治療を行う際は、医師とよく相談しながら進めることをおすすめします。

 

※肩こり・腰痛などの慢性痛では、「脳での痛みの感じ方=痛みによる脳活動」そのものが変化してしまっていることも最近の多くの研究で分かってきています。

次回は、疼痛閾値(痛みを感じるしきい値)を低下させてしまう、つまり痛みに敏感になってしまうもう一つの大きな要因についてお話します。

 

~「肩こりの物語」その15に続く~

 

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