「肩こりの物語」最終回
「肩こりの治療プラン」
さて、「肩こりの物語」と言いつつ、その10以降は自分のことを物語らず、色々な痛みのことをお話してきました。
もう何年も前ですが、私自身は「その10」の時点で、肩こりは楽になっていた=悩まされなくなっていました。
振り返ってみれば、やはり医学的な勉強を続けた結果、自分自身に「認知行動療法」を知らず知らず行っていたのが、一番効果的だったのだろうと思います。
今までの話から、「肩こりの治療プラン」をまとめると、以下のようになります。
①まず体に問題がないか医学的に徹底的に調べる
②体のメンテナンスをしっかり行う
・体局所の損傷に対する治療・投薬を受ける
・健康な体作りへの取り組みを行う
③脳や神経の痛みの敏感さを治してあげる
・痛みの敏感さを改善するための投薬を受ける
・運動によって、少しずつ体から脳や神経の痛みの敏感さを治してあげる
④痛みから自分を解放するため認知行動療法(やマインドフルネス)を併用する
・自分で痛みをコントロールできるようになる
(③の運動を行う際にも、認知行動療法は役立ちます)
この中では③のステップが一番重要と考えられ、たいていの患者さんは①~③に至る段階で肩こりや痛みはだいぶ楽になります。
(どのステップにおいても④は重要です。)
私自身の肩こりにも③と④が効果的であり、特に④が決め手であったと思います。
それでは現時点で肩こりが全くないのかと言うと…そうではありません。
普段は気にしていませんが、疲れたり、ストレスがかかる状況ではやはりこります。
ただ、多少こっても「自分でこりをコントロールできる能力」がありますので、すぐ楽にできます。
したがって、肩こりに悩んだり、困ることはありません。
一緒にうまく過ごせる「自信」があるとも言えます。
これが、「疲れればこるし、そうでなければこらない」という普通の状況でしょうね。
普通の人になった、と言えそうです(笑)
…今でも、ものすごく肩がこって日々悩まされていた時期のことは覚えています。
あの頃は、大げさではなく、このような肩こりに悩まされない平穏な日々が来るとは思っていませんでした。
私自身の肩こりは非常に強烈で苦しいものでした。肩こりの中でもかなり重症なケースだったと思いますので、今回17回にわたってお話してきた内容が、どれだけの方のお役に立てるかは分かりません。
ただ、長引く肩こりに悩む方の、何かしらのちょっとしたヒントにでもなれば幸いです。
今まで読んでくださって、本当にありがとうございました。
次回からは、痛みやアンチエイジングのことなど、単回で色々なことを書いていきたいと思います。
どうぞよろしくお願いいたします!
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