女性のための栄養素②
更年期障害
更年期障害は、卵巣の機能低下に伴う女性ホルモンの減少に
心と体が適応できずに起こります。
その症状は、のぼせ、発汗、動悸、
体温調節の不安定などの自律神経失調症と、
抑うつ、不安、イライラ、不眠などの精神症状の他、
頭痛、肩こり、関節痛、めまい、耳鳴り、
無気力、胃腸障害など多岐にわたります。
更年期障害への栄養的なアプローチには、
体内で女性ホルモンのような働きをする
イソフラボンがよく知られています。
また、ホルモンバランスを整える栄養素として、
パントテン酸、コリン、イノシトール、
亜麻仁油(オメガ3系脂肪酸)なども知られています。
うつ
うつは、セロトニンやノルアドレナリンなど、
脳内の神経伝達物質の低下が関係しているといわれています。
女性では、ホルモンの変動の影響で
産後や更年期にうつになりやすいとされています。
栄養素、特にビタミンB群の欠乏が、
うつの原因の一つと考えられており、ビタミンB1、B6は、
抑うつと不安の軽減に役に立つといわれていますし、
ナイアシンは精神系の正常な機能に不可欠です。
骨粗鬆症
骨粗鬆症は、加齢とともに体内のカルシウムが減少することで
骨の強度が低くなり、軽い衝撃でも骨折を起こしやすくなる病気です。
閉経後は、骨からカルシウムが溶け出すのを防いでいた
女性ホルモンの分泌量が減少するので、
閉経後の女性は特に注意が必要です。
また、過激なダイエットや運動不足、
栄養素の偏りなどが見られる若い女性も
骨がもろくなっていることが多いので要注意。
カルシウム、マグネシウムの補給のほか、
カルシウムの吸収を助けるビタミンDや、ビタミンK、
銅、鉄も骨粗鬆症対策に役立つ栄養素です。
また健康な骨を維持するためには、アミノ酸も非常に大切です。
そして2016年も残りわずかとなりましたね。
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