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Q.椎間板変性(椎間板が傷むこと)は異常か?

A.大半は正常

 

「椎間板変性」とは、「椎間板がすり減って傷むこと」ですが、いったいどれくらいの頻度でみられるものでしょうか。

腰痛など症状のあるなしに関わらず、地域一般住民(21~97歳)約1000人を対象に、かたっぱしからMRIを撮った結果は、以下の通りです。

 

椎間板変性の有病率

M. Teraguchi y, N. Yoshimura z, H. Hashizume y et al.

Prevalence and distribution of intervertebral disc

Degeneration over the entire spine in a population-based cohort: the Wakayama Spine Study (Japan)

Osteoarthritis Cartilage. 22(1):104-110,2014. より引用改変

 

これを見ると、50歳以上の地域住民の90%以上は、背骨のどこかに椎間板変性があるわけです(黄色字)。

ちなみに、50歳未満でも男性の71.0%、女性の77.0%に椎間板変性があります。

 

腰痛で病院に行くと、「椎間板がすり減っていますね」「老化していますね」と言われることがありますが、ほとんどの人の椎間板がすり減っているわけですから、すり減っていることが腰痛の原因とは言い切れないことが良く分かります。

 

※ただ、痛みの原因は内臓由来のものも含め様々です。

痛みがある方は自己判断せず、一度病院でしっかり診てもらいましょう。

 

 

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