A．大半は正常（特に若い女性）

「ストレートネック」という言葉を聞いたことはありますか？

一般的に、頚椎（首の骨）をレントゲンで横から見たときに、カーブがなくなって真っすぐになっているものを指します

病院で、「ストレートネックですね、これが肩こりの原因でしょう」と言われたことがある方もいるかもしれませんね👀

そのように悪者にされるストレートネックですが、そもそも異常なのでしょうか

ムチ打ちをした患者さん、症状のない健常者を対象に、かたっぱしからレントゲンを撮った結果は、以下の通りです。

ムチ打ち群と健常群のストレートネックの頻度

松本守雄, 渡辺航太, 千葉一裕, 戸山芳昭

頚椎椎間板の加齢変化と肩凝り

Pain Clinic 28 (2): 159-164, 2007.　より引用改変

これを見ると全年代、男女を問わず、ムチ打ち群と健常群でストレートネックの頻度に差がないことがわかります（統計学的にも差がない）。

また、40歳未満の若年女性では、ムチ打ち群よりも健常群の方がストレートネックが多い上に、60%を超えています。若年女性であれば、普通はストレートネックなわけです。

つまり、肩こりやムチ打ちとストレートネックを、単純にイコールで結びつけることは困難です。

「ストレートネックですね」と言われても、それだけであまり心配しないようにしましょう

※ただ、もともと首にカーブがあった方が、ムチ打ちなどで一時的にストレートネックになることは臨床上も経験します。痛みがある方は自己判断せず、一度病院でしっかり診てもらいましょう。

フェリシティークリニック名古屋

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