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Q.慢性痛の原因は?

A.身体の問題、心理の問題、社会の問題

 

慢性痛(長引く痛み)は、様々な要素がからみあって成り立っています。

どこに、どのような原因があるのか?

それを探るため、下のモデルを用います。

 

慢性痛の原因

 

このモデルは、ジョージ・エンゲルにより1977年に提唱されたもので、人間の疾患、病いは、身体(生物)、心理、社会的な原因を総合して捉える必要があるというものです。

George L. Engel. The Need for a New Medical Model: A Challenge for Biomedicine. Science, 196(4286), 129-136, 1977. 

 

身体の問題(局所が壊れている)だけであれば治療は分かりやすいですが、急性痛と異なり、慢性痛となるとそんなに単純ではありません。

身体の問題があるのは大前提として、心理の問題、ストレスが痛みとして現れることもありますし(例えばストレス性胃潰瘍)、ストレスそのものが疼痛閾値(痛みの敏感さ)を下げ、身体を痛がりにしてしまうこともあります。

家庭、職場など社会の問題も、痛みの原因になりうるのです。

 

 

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