A．食物繊維（キノコ、海藻、豆、切り干し大根）

人間の体は食べ物でできている訳ですが、具体的にどのようなものが体に良いのか、ご紹介してまいります。

第2回は、耳にすることも多い食物繊維です。食物繊維には、以下のような利点があります。

〇腸内細菌叢（そう）を整える：うつ病や自閉症など脳神経系の疾患と、腸内細菌叢との関係が明らかにされつつあります。幸せホルモンと呼ばれるセロトニンは、80～95%が腸内細菌によって作られています。慢性的な下痢・便秘の方は心の問題も表れやすく、過敏性腸症候群の患者さんの8割に不安や抑うつ症状がある、というデータもあります。
〇腸内細菌叢と食物繊維：善玉菌、悪玉菌、日和見菌の3種類あり、これらを理想的なバランスに保つため欠かせないのが食物繊維です。善玉菌が優位の状態を保つことが大切です。悪玉菌は偏った食生活やストレス、飲酒、加齢などによって増えます。
〇食物繊維の摂り方：食物繊維摂取量の目安は男性20g以上、女性18g以上ですが、国民栄養調査（2017）によると、30代は平均12.8g、40代は13.2gと十分な量が摂れていません。

日常に取り入れるコツとして、「キノコ」「海藻」「豆」「切り干し大根」といった、食物繊維豊富な食品を作り置きしておくのも良いでしょう。食物繊維はビタミンと異なり、時間経過で減ることはありません。
 

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